2015年12月10日、東京都立川市に「ららぽーと立川立飛」がグランドオープンした。
私にとって、ここは特別な遠征先でも、憧れのライブ会場でもない。生活圏にある、普段から親しんできた商業施設である。
しかし、アイドルファンにとっては、もう一つの顔がある。
施設内のイベント広場やタワーレコードららぽーと立川立飛店では、これまで数多くのアイドルがリリースイベントを開催してきた。
開業当初、私は「わーすたくらいのグループが来てくれたら嬉しいな」と思っていた。
ところが、2017年11月19日には、当時応援していたSUPER☆GiRLSが本当にやって来た。もちろん私も現地に足を運んだ。
普段の買い物で訪れる場所に、いつもは別の会場まで観に行っていたアイドルが立っている。これはなかなか不思議で、嬉しい体験だった。
それから10年あまり。
あの日のようなイベントは、いったい何度開催されてきたのだろう。
そして、最も多く立飛を訪れたアイドルは誰なのだろう。
そんな素朴な疑問から、今回の調査は始まった。
集計方法と留意事項
調査対象
2015年12月10日の開業から、2026年9月30日までに、ららぽーと立川立飛およびタワーレコードららぽーと立川立飛店で開催が告知されたアイドル関連イベントを対象とした。
各アーティストの公式サイトに掲載されたSCHEDULE、LIVE、NEWSなどの告知を中心に、公式Xや店舗側の発信を照合した。
まず既存の暫定目録を作成し、出演数の多いアーティストを重点的に追加調査した。
集計の基本ルール
- 同じ日に開催されたイベントは、原則として1開催日と数える。 13時と16時の2部制でも2回とは数えない。
- 同じイベントについて複数の告知や変更案内があっても、重複して数えない。
- グループ全体の中止と、一部メンバーの欠席・特典会内容の変更は区別する。
- 公式サイトの開催告知と、開催後の報告・写真などによる実施確認を区別する。
- 施設共用部とタワーレコード店内のイベントを含める。ただし、会場の違いは原典目録に記録する。
今回のランキングについて
今回の数値は、主として公式資料から抽出した開催日候補数である。
すべての開催日について事後の実施確認が取れているわけではない。また、調査したアーティストによって公式アーカイブの保存状況や調査範囲が異なる。
特に、古いイベントの告知は削除・移転されている可能性があり、公式資料が見つからなかったことをもって「開催されなかった」と断定することはできない。
さらに、既存目録には実際に取りこぼしがあり、追加調査によって各グループの件数は大きく増加した。
そのため、ここで示す順位は、今回重点調査したアーティストの暫定ランキングであって、施設開業以来の全出演者を網羅した確定順位ではない。
なお、開催中止が判明したイベントは実際の出演回数には含めない。ラブワンの資料収録22件には中止1件が含まれており、有効な開催日候補は21件となる。
この調査は、網羅的な公式記録を名乗るものではない。あくまでも、残された資料を通じて立飛とアイドルの10年余りを振り返る試みである。
出演回数ランキング上位3組
第1位🏅ONE LOVE ONE HEART
推定出演数:21回
今回の調査で、最も多くの開催日候補が見つかったのは、ONE LOVE ONE HEARTだった。
2022年以降のわずか数年間で、立飛への出演候補が21回に達している。
単に新曲を発売するたびに立飛へ来ていた、というだけでもない。フリーライブや「武者修行」、さらにはメンバーの誕生日に関係するイベントなど、さまざまな形で立飛を訪れてきた。
2025年8月11日には、MISS MERCYのリリースイベントにゲストとして参加した記録もある。
ラブワンは立川を拠点とするローカルアイドルではない。各地の商業施設でイベントを行うグループである。
その中で、立飛がこれほど頻繁に選ばれているのは興味深い。
そして、2026年4月28日には、タワーレコードららぽーと立川立飛店の公式Xが、ラブワンの4周年を祝う手書きメッセージを投稿している。
「これからもタチタチはラブワンを全力応援させていただきます」
単なるイベント開催会場というだけではない、店側の親しみが伝わってくる。
この10年史の後半を、ラブワンが代表する存在になっていた。
少なくとも、今回の調査からはそんな構図が見えてきた。
第2位🥈SUPER☆GiRLS
推定出演回数:16回
個人的には、最も思い入れのあるグループである。
2017年11月19日の『汗と涙のシンデレラストーリー』発売記念イベントをはじめ、2019年の『ナツカレ★バケーション』、2021年の『WELCOME☆夏空ピース!!!!!』、そして2026年の『Sunset Kiss』まで。
複数の世代にわたり、立飛のイベントスペースに立ち続けてきたことがわかる。
スパガは長い活動歴の中で、メンバーもグループの形も変わってきた。
それでも「SUPER☆GiRLS」という名前で立飛を訪れる歴史は続いている。
2017年のイベントに参加した私にとっては、これは数字以上に感慨深い。
10年史を調べているつもりが、いつの間にか自分自身のアイドルファンとしての10年も振り返っていた。
そんな気持ちにさせられる第2位である。
第3位🥉わーすた
推定出演回数:14件
わーすたは、2015年3月29日に結成されたグループである。
ららぽーと立川立飛の開業も同じ2015年。つまり、両者はほぼ同じ時代を歩んできた。
公式資料で確認できた立飛の出演候補は、2019年9月16日から2026年までの14件。
2019年の『遮二無二 生きる!』、2022年の『ミライバルダンス』、2023年の『すまん、犬。』、2024年の『えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡』など、その時々の楽曲とともに立飛を訪れている。
今回の調査で面白かったのは、わーすたの公式サイトをAIが調べるだけでは十分ではなかったことだ。
過去のスケジュールを月ごとに確認し、記事のURLを一つずつ照合して、ようやく14件にたどり着いた。
立飛を繰り返し訪れてきた歴史も、それを記録しようとする作業も、なかなか根気のいるものだった。
そして、わーすたについては、順位だけでは語りきれない思い入れがある。
審査員特別賞🎖️わーすた
選考理由:開業当初の憧れを現実にしてくれたグループ
今回、わーすたには第3位とは別に、審査員特別賞を贈りたい。
理由はきわめて個人的なものである。
ららぽーと立川立飛が開業した当初、私は「わーすたくらい来てくれたら嬉しいな」と思っていた。
それは、施設にどんなアイドルが来るのか、まだ想像もつかなかった時代の話である。
そのわーすたが、結果として14開催日もの出演候補を残し、今回の暫定ランキングで3位に入った。
実際に立飛を訪れるようになったのは2019年からだが、その後も繰り返しステージに立っている。
思えば、わーすたとららぽーと立川立飛は、ともに2015年に始まった存在でもある。
一方はアイドルグループとして、もう一方は地域の商業施設として、それぞれの10年を歩んできた。
そして、わーすたが解散という節目を迎えることを思うと、立飛に残してきた足跡がいっそう印象深く感じられる。
もちろん、これは客観的な出演回数ランキングとは別の話だ。
だが、私的な10年史なのだから、こういう賞が一つくらいあってもいいだろう。
開業当初、来てくれたら嬉しいと思っていたグループが、いつの間にか立飛の常連になっていた。
それだけで、十分に特別賞に値すると思う。
ありがとう、わーすた。
爆裂愛してる賞🎖️M!LK
そしてもう一組、ピックアップしたいグループがいる。
ららぽーと立川立飛が開業する約1年前、2014年11月に結成されたのが、スターダストプロモーション所属のボーカルダンスユニット、M!LKである。
紅白歌合戦に出場し今をときめく彼らも、デビュー間もない頃は開業直後の立飛にもリリースイベントでやって来ている。
今回の調査で把握できたのは、少なくとも3開催日。
なかでも印象的なのが、2016年3月23日。2ndシングル『新学期アラカルト』のリリースイベントである。
この日は、メンバーの佐野勇斗の18歳の誕生日でもあった。
タワーレコードららぽーと立川立飛店、通称「タチタチ」の公式Xには、当日の開催案内だけでなく、イベント終了後の報告も残されている。
10年後の今となっては、なかなか感慨深い記録である。
その後もM!LKは、同年4月3日の『新学期アラカルト』、8月12日の『夏味ランデブー』と、立飛でリリースイベントを開催している。
開業したばかりのショッピングモールに、結成から2年も経っていないアイドルグループがやって来る。
当時は、ごく普通のリリースイベントだったのだろう。
しかし、それから10年。
M!LKは大きな人気を集めるグループとなり、立飛も開業10周年を迎えた。
今になって当時のイベント記録を読み返すと、何でもなかったはずの一日が、妙に特別なものに見えてくる。
もちろん、ららぽーと立川立飛がM!LKを育てたわけではない。
そこは重々承知している。
それでも、開業初期から彼らを迎えていたタチタチには、ちょっとくらい胸を張ってもらってもいいのではないだろうか。
「あのM!LK、昔うちにも来てたんですよ」
そんな自慢話が許されるのも、10年という時間が経ったからこそである。
というわけで、勝手ながら「爆裂愛してる賞」を贈呈したい。
M!LKの未来を、立飛が知っていたわけではない。
だが、まだ何者になるかわからなかったM!LKを、開業したばかりの立飛が迎えていた。
それだけで、この10年史に名前を残す理由としては十分だろう。
そして2026年。
あの頃のM!LKを知る立飛の人々が、今の活躍を見たら、きっとこう言いたくなるに違いない。
爆裂愛してる!
参考資料(主な複数回出演アーティスト)
✈タワーレコードららぽーと立川立飛店
タワーレコードららぽーと立川立飛店公式X
店舗イベント- TOWER RECORD ONLINE
✈ONE LOVE ONE HEART (推定出演回数:21回)
ライブ|ONE LOVE ONE HEART
✈わーすた (推定出演回数:14回)
SCHEDULE|わーすた オフィシャル ウェブサイト
✈SUPER☆GiRLS (推定出演回数:16回)
SCHEDULE|SUPER☆GiRLS (スパガ)Official Website
✈MISS MERCY (推定出演回数:8回)
LIVE・EVENT | MISS MERCY(ミスマーシー)オフィシャルサイト
✈OCTPATH (推定出演回数:7回)
SCHEDULE|OCTPATH
✈アップアップガールズ(仮) (推定出演回数:9回)
アップアップガールズ(仮) オフィシャルウェブサイト
✈甘党男子 (推定出演回数:7回)
Schedules – 甘党男子オフィシャルサイト
✈@Onefive (推定出演回数:3回)
SCHEDULE | @onefive(ワンファイブ) オフィシャルサイト
✈CUBERS (推定出演回数:4回)
SCHEDULE | CUBERS official website
✈MAP6 (推定出演回数:5回)
お知らせ / MAP6 – 徳間ジャパン|Tokuma Japan Communications CO
✈NEO JAPONISM (推定出演回数:3回)
NEOJAPONISMOfficialsite – LIVE & EVENT
NEOJAPONISMOfficialsite – NEWS
✈THE BEAT GARDEN (推定出演回数:12回)
News – THE BEAT GARDEN(ビートガーデン)- UNIVERSAL MUSIC
THE BEAT GARDEN(ビートガーデン)OFFICIAL SITE
✈M!LK (推定出演回数:3回)ほか
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