「ことみと、cotomi。」—国産AIの可能性をひとりのアイドルに託してみた

OpenAI、Anthropicをはじめ、現在の生成AI市場ではアメリカ企業の存在感が大きい。

では、日本のAIはどうなっているのだろう。

せっかくなら、国産AIの開発を応援したい。そう思ったものの、メーカーの株を買ったところで、そのお金がAIの研究開発に使われるとは限らない。

では、私に何ができるだろう。

まずは、国産AIについて知るところから始めてみることにした。

調べていくと、NECが開発している生成AIにたどり着いた。

その名は、

「cotomi」

「ことみ」。

…………ことみ?

いるじゃないか。

このAIの名前を世の中に覚えてもらうのに、あまりにも適任な人物が。


– 勝手に企画書 –

「ことみと、cotomi。」
――CANDY TUNE 立花琴未×NEC「cotomi」タイアップによる国産AI認知向上

1.企画趣旨

NECが開発するAIコア技術「cotomi」と、アイドルグループCANDY TUNEのメンバー・立花琴未。

同じ「ことみ」という名前を持つ両者を組み合わせ、

「ことみと、cotomi。」

というコミュニケーション企画を提案する。

目的は、単なる名前合わせによる話題づくりではない。

生成AIについて、一般にはChatGPTをはじめとする海外発の対話型サービスのイメージが先行している。一方、国内では日本語や日本固有の業務、企業・自治体が保有する情報との連携、安全性を重視したAIの研究開発・実装も進んでいる。

NECのcotomiもその一つである。NECはcotomiについて、「こと」が「みのる」ようにとの意味を込め、国・企業・人それぞれのことを理解するパートナーとなるAIを目指していると説明している。

そこで、技術そのものを正面から説明するのではなく、一人の「ことみ」が生活の中でcotomiを使う姿から、国産AIが何を目指しているのかを見せる。

それが本企画の中心である。

※なお、本企画は、NEC・CANDY TUNE・立花琴未とは無関係の個人による自主提案です。実際に行われているタイアップではありません。


2.起用案:立花琴未

立花琴未は、アソビシステムのKAWAII LAB.に所属する7人組アイドルグループCANDY TUNEのメンバーである。KAWAII LAB.は「原宿から世界へ」を掲げ、日本のアイドル文化を世界へ発信することを目標としている。

今回の起用理由は、何よりもまず名前である。

立花琴未。
cotomi。

この偶然は、まだcotomiを知らない人に製品名を一度で覚えてもらうための極めて強いフックになる。

ただし、立花琴未を「AIの擬人化キャラクター」として扱うことは本企画では想定しない。

彼女はあくまで、分からないことがある、忘れることがある、迷うことがある人間の「ことみ」である。

その曖昧さを理解し、一緒に答えを探すのがAIのcotomiである。

キーコピー

ことみと、cotomi。

補助コピーとして、

ことみが聞く。cotomiが考える。

あるいは用途に応じて、

ことみが探す。cotomiが見つける。

などへ展開する。


3.第1弾「図書館篇」

立花琴未が図書館でcotomiに話しかける。

琴未
「人の役に立つAIについて知りたいんだけど、いい本ある?」

cotomiは、すぐに一冊を指定するのではなく、問いを少し掘り下げる。

cotomi
「どんな“役に立つ”に興味がありますか?」

琴未
「うーん……生活の中で助けてくれるAIとか?」

曖昧だった問いが対話によって整理され、図書館の蔵書情報と照合して、テーマに合いそうな本を複数提示する。

その中から立花琴未が一冊を選ぶ。

琴未
「これ、読んでみたい!」

cotomi
「館内にあります。ご案内します。」

ここから、館内案内システムや自律移動ロボットとの連携によって書架まで案内する。さらに将来的には、本を取り出して利用者のもとまで運ぶというPhysical AIへの展開も考えられる。

本企画で見せたいのは、「AIに聞けば何でも一発で答えが出る」という未来ではない。

人間の問いは、最初から検索に適した形をしているとは限らない。

「こういうことが知りたい」「なんとなく興味がある」といった曖昧なことばを受け取り、対話を通して問いを整理し、必要な情報へつなぐ。

そこにAIの新しい役割がある。

さらにテーマを「人の役に立つAI」とすることで、この広告自体が少しだけ自己言及的になる。

人の役に立つAIについて知りたい人間を、AIが手伝っている。

本を手にした立花琴未が最後に尋ねる。

琴未
「cotomiも、人の役に立つAI?」

cotomi
「そのために、できることを増やしています。」

ことみが聞く。cotomiが一緒に探す。

図書館篇では、国産AIが人間の曖昧なことばを理解し、情報と行動をつないでいく未来を、身近な場面から提示する。


4.第2弾「薬局篇」――「相談したい」を、次につなぐ

立花琴未が薬局でcotomiに話しかける。

琴未
「頭が痛いんだけど、どんなお薬を飲めばいいの?」

cotomiは、一般的な選択肢として代表的な成分を示す。

cotomi
「頭痛に使われる成分として、ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなどがあります。」

琴未
「何が違うの?」

ここでcotomiが一方を選んで勧めるのではなく、違いを簡潔に整理したうえで、人間の専門家へつなぐ。

cotomi
「効き方や注意点が異なります。体調や服用中のお薬によっても選び方が変わるので、薬剤師さんに相談してみましょう。今、お呼びしますね。」

薬剤師が現れ、cotomiとのやり取りを引き継ぐ。

この場面で見せたいのは、AIが医療判断を代替する未来ではない。

「頭が痛い」という曖昧な相談から始まり、必要な情報を整理し、選択肢の違いを理解するところまでを支援し、最終的に人間の専門家へ適切な形でつなぐ。

つまり、

ことみが聞く。
cotomiが整理する。
人につなぐ。

という役割分担である。

図書館篇が「知りたい」を支援するものだとすれば、薬局篇では「どうすればいいか分からない」を支援する。

AIが人間の代わりになるのではなく、人間に相談しやすいところまで一緒に進んでくれる。

そんな使われ方も、cotomiが生活の中に入っていく一つの姿として考えられる。


5.この企画で伝えたいcotomi像

この二つの広告に共通するのは、

「cotomiが全部やってくれる」

ではない。

図書館では、

探しているものをうまく説明できない。

セルフメディケーションでは、

自分だけではどう判断したらいいか分からない。

人間には、こうした「うまく言えない」が大量にある。

そこに対して、

曖昧な人間のことばを理解し、必要な情報と結びつけ、次の行動へつなぐ。

というAI像を示す。

これはNEC自身がcotomiについて掲げている、「その国、その企業、そのひとのことを理解してくれるパートナー」という方向性とも親和性が高い。

またcotomiは、企業・自治体固有の情報と組み合わせた検索・業務支援や、オンプレミスを含む複数の提供形態を展開している。自治体向けにも庁内データとcotomiを組み合わせた情報検索高度化が示されている。

したがって図書館篇は、その企業向け技術を一般生活者にも分かる形へ翻訳したデモンストレーションにもなり得る。

「社内のどこかにあったはずの資料」。

「昔の会議で決まったはずのルール」。

「自治体の膨大な資料のどこかに書かれている制度」。

対象が本から組織内情報へ変わっても、

「どこにあるか分からないけれど、こういう情報を探している」

という人間側の問題は同じだからである。


6.将来展開――「ことば」からPhysical AIへ

本企画は、まず身近な生活場面から始める。

しかし、その先にはより大きな可能性がある。

図書館で、

本を探す → 場所を特定する → 案内する → 運ぶ

という流れが実現すれば、

AIは画面の中で答える存在から、現実世界で人を支援する存在へ一歩進む。

その延長線上には、物流、小売、医療、介護、そして災害対応がある。

特に日本においては、少子高齢化に伴う介護人材不足と、地震・豪雨等への災害対応は、Physical AIを社会実装する意義の大きい領域になり得る。

ただし、そこまでを一人のアイドルに背負わせる必要はない。

立花琴未が担うのは、もっと手前でいい。

AIが人間の生活の中へ自然に入ってくる入口を見せること。

図書館で本を探す。
体調について相談する。

その親しみやすい入口から、

「日本でも、こんなAIを作っている会社があるんだ」

と知ってもらう。

それだけでも、本企画の役割は十分に果たせる。


7.期待される効果

第一に、cotomiという名称そのものの認知向上である。「立花琴未=ことみ」との強い記憶フックにより、AIに普段関心を持たない層にも名前を届けやすい。

第二に、国産AIを技術スペックではなく利用体験から説明できる。パラメータ数やベンチマークでは一般層に伝わりづらいが、「忘れた本を一緒に探してくれる」なら、一瞬で価値が分かる。

第三に、若年層とBtoB/BtoG事業をつなぐブランドコミュニケーションである。現在のcotomiは企業・自治体等での業務活用が大きな柱だが、その思想を生活者向けの物語へ翻訳することで、NECそのものへの認知にも広げられる。

第四に、将来的には「生成AI」から「AIエージェント」「Physical AI」へと、技術の発展を同じシリーズの中で継続的に説明できる。

NECは2026年、個人や組織の暗黙知を活用しWeb業務を実行する「NEC cotomi Agent」の展開も進めており、cotomiはすでに単なる文章生成モデルから、実際の業務を遂行するAIへ領域を広げている。


8.企画の立ち位置

本企画は、NEC、アソビシステム株式会社、CANDY TUNEおよび立花琴未本人とは無関係の個人による自主提案である。

また、本文中の図書館検索、セルフメディケーション支援、ロボット連携等は、すべてが現在のcotomi単体で実装済みであることを示すものではない。

現在公開されているNECの技術・事業を踏まえ、「この先、こんな見せ方ができたら面白いのではないか」と考えた企画案である。


9.最後に

この企画を思いついた理由は、とても単純だった。

「NECのAI、cotomiっていうのか。立花琴未と同じじゃん」

ただ、それだけだった。

ところが調べていくと、cotomiは「ことば」を通じて、その国、その企業、その人を理解するAIを目指しているという。

だったら、人間の「ことみ」とAIの「cotomi」が一緒に何かを探す広告は、案外ちゃんと成立するのではないか。

人間は、忘れる。
勘違いする。
うまく説明できない。
どうしたらいいか分からないこともある。

それを全部なくす必要はない。

人間が人間のままでいて、それでも少し先へ進めるようにAIが手伝う。

そんな国産AIの見せ方があってもいいと思う。

というわけで。

NECさん、CANDY TUNEさん。

こんな零細ブログの妄言など読んでくれているとは思えないけど、それでも申し上げます。

これは、ぜひやってください。

なお、本企画は純粋に国産AIとCANDY TUNEを応援したいという思いから公開しているものです。そのため、青葉楓花は本記事を根拠として、企画の実現に伴う金品、クレジットその他の権利を求める意図はありません。
むしろ、本記事の存在が実現の妨げになることは、私の望むところではありません。

私は「ことみと、cotomi。」が見たい。


【参考資料】
NEC「NEC開発のAIコア技術『cotomi』」
https://jpn.nec.com/LLM/cotomi.html
NEC「NEC cotomi Agent」販売開始(2026年8月18日)
https://jpn.nec.com/press/202608/20260818_01.html
NEC「人の動きと心理状態を予測する世界モデルを活用したフィジカルAI」(2026年3月12日)
https://jpn.nec.com/press/202603/20260312_01.html
CANDY TUNE公式「PROFILE」
https://candytune.asobisystem.com/news/2/

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